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浸出水

浸出水ってなぁに?

埋立地から流れ出る水を「浸出水(しんしゅつすい)」と呼びます。これは最終処分場に降る雨や雪、及び埋立物が保有している水分が埋立物の間を浸透して溜まる水を言い、「浸出水」の水量は降水量と埋立地の面積に比例します。  埋立物は焼却灰、プラスチック、金属類などが主体ですが、その中には有機物などの汚濁源が含まれていますので、浸出水をそのまま河川などに放流すると、汚染の原因となることがあります。

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浸出水の水質はどんなもの?

浸出水の水質は、埋め立てるごみの種類や埋立構造によって異なります。そこで、浸出水の水質を設定するためには、下記のような方法が用いられます。

  1. 既存の類似施設の事例を参照する
  2. 実験などで推定する方法

現在では、類似例が多数あることから、類似事例から推定する方法が、よく用いられています。また、近年の浸出水の水質は、焼却灰や不燃物を主体として埋め立てられることが多いため、BODなどの有機性物質濃度は低くなっていますが、カルシウム濃度や塩素イオン濃度が高い傾向にあります。 処理した浸出水の放流水質は、「一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令(基準省令)」に基準がありますが、それだけでなく次のような条件により放流水質を決めています。

  1. 基準省令・別表第一による基準
  2. ダイオキシン類対策特別措置法による許容限度(10Pg-TEQ/L)/li>
  3. 廃棄物最終処分場性能指針排水基準(国庫補助を受ける場合
  4. 地域の条例
  5. 最終処分場の申請時に提出する維持管理計画で放流水について達成することとした数値
    (排水基準だけでなく、環境保全や利水状況を考慮して決めています)