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(1)研究テーマ

  • 特別研究A:将来的に外部資金の導入を期待できる研究
  • 特別研究B:外部資金を導入して実施する研究
  • 行政研究:将来的に行政からの資金導入につながる可能性のある研究、またはガイドライン等に利用でき行政に寄与する研究
  • 調査研究:LSA会員の技術レベル向上に寄与する研究(原則として開発費を使用しないもの)

(2)令和5年度~6年度の研究テーマ

番号 研究テーマ 研究の目的

(特別研究A)
廃棄物最終処分システムのDXに関する研究 最終処分場の計画・設計・施工・維持管理・廃止後管理のすべての段階のDXに関する研究を行うことを目的とする。

(行政研究)
廃棄物の物性変化に応じた最終処分場施設のあり方研究 廃棄物の無機化・高密度化や有機系キレート剤の影響により、廃棄物の透水性や含有成分が変化しているにも関わらず、計画設計要領や性能指針に反映されていないことから、これらの事象に対する適正な設計の考え方を提案する。また、コンクリート構造物に対して、長寿命化している埋立地の実情と廃止後も健全な状態を維持することが必要なことから、長寿命化に対応した設計方法や維持管理方法を提案する。


(行政研究)

脱炭素化時代における浸出水処理システムの課題と対策研究 最終処分場における浸出水処理では、過剰水量の課題(ゲリラ豪雨等による)と埋立ごみ質の変化に伴う課題(残留キレート問題)が、今日的な課題と言える。さらに、脱炭素社会における浸出水処理のあり方が、緊急の課題として挙げられる。その実態を調査して現状を把握すると共に対策案とあるべき姿を研究することを目的とする。


(調査研究)

最終処分場の廃止に関する研究 廃止事例等の廃止測定データを整理する。


(調査研究)

高pH浸出水に関する調査 不適正な管理状態にある準好気性埋立または海面処分場において、高pH浸出水(保有水)の流出により、長期間中和程度の水処理を継続する処分場が存在する。R2年度まで陸上処分場のアンケート調査を行った。回答中7%程度は排水基準(pH8.6)超過の結果となる。データ集計やヒアリングを行い、高pH対応方法等を検討する。


(調査研究)

最終処分場における脱炭素化に関する研究 現在、世の中のすべての活動における大きな流れとして脱炭素社会に向けてどうすべきかが挙げられる。LSAとしては、最終処分場での、その実態を調査して現状を把握すると共に対策案等を研究することを目的とする。


(調査研究)

漏水検知システムの維持管理・運用に関する研究 最終処分場の延命化にともない、当初運用期間を越えて漏水検知システムを稼働させる状況が生じている。現状のシステム運用の実態を調査して状況を把握すると共に、長期化対策案およびシステムの運用停止に関する条件等を研究することを目的とする。


(調査研究)

アジア地域への日本の最終処分システム技術の情報発信に関する研究 アジア地域の廃棄物処理ニーズを的確に把握し、それを解決するための基本技術やシステムの提案を、これまでLSAが蓄積してきた技術、および新たな調査等からとりまとめ、アジア諸国に英語版で発信する。